凍える避難所…寒さしのぐ“段ボールハウス”過去の震災で被災した子どもの一言で考案【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2024年1月8日)

 能登半島地震の被災地には、少しずつ支援物資が届いています。しかし、水や電気など命綱となるライフラインの復旧はまだまだの状態で、助け合いで苦難をしのぐ姿がありました。今、被災者が求めている物とは。 ■被災者「何も希望もありません」  傾いた電柱を支える棒。すぐ脇を車が通り抜けます。街は変わり果てた姿になっていました。  石川県によりますと、およそ2万8800人が避難所に身を寄せていて、県内6万6000軒以上で断水、およそ1万8000軒で停電が続いているといいます。  当初、不足していた支援物資は、各地域に届けられるようになりました。  志賀町にある避難所に届けられた段ボール箱。中身は毛布です。今後、さらに厳しくなる寒さに備え、送られました。  昼食に出たのは被災者が持ち寄ったもので作ったパスタです。温かい食事が被災者にふるまわれます。 被災者 「他の場所では食べ物も渡らない場所もあるというので、ありがたいなと思います」  避難所となっている能登町の役場では、お湯で戻せるインスタントのご飯が配られました。 被災者 「最初のころは、ここにいても一日に1回ぐらいしか食事もなかったんですけど。今は結構いただけるようになって」  電気も通りはじめ、食事もでる環境になりましたが…。 被災者 「(Q.物資も届いて(環境が)良くなった?)そんなふうには何も感じませんね。お正月のおとそよばれている間に、こんなふうになりましたし、夢も希望もありませんし、食事呼ばれておるだけで、何も希望もありませんし」 ■断水状態続く…ライフライン復旧していない地域も  いまだ、ライフラインが復旧していない地域もあります。  石川県の中西部に位置する海に面した町、内灘町。泥まみれで、ひびが入った道路。今にも崩れそうな建物が数多く存在し、市民生活がままならない状態が続いています。  このエリアでは、断水が起きていました。 津幡博さん(71) 「断水、下水が使えないということになると、とても生活できる状態ではないので」  町内に住む津幡さんの家も断水状態です。 津幡さん 「だから、いくら食料もらって支援物資もらったとしても作れない。水が出せないから」  左に傾いた家。この家に住む女性をたずねると…。 山田博子さん(90代) 「この方に助けられて、ボランティアで、お水3つ持ってきてくださったので。それが助かって」  女性は一人暮らしで足が悪いため、自ら水を調達することができません。ボランティアの男性がペット
Back to Top