“ロシアで最も有名な宗教画”移設を強行のプーチン氏 「神頼み」との指摘も(2023年6月5日)
ロシアで最も有名な宗教画が、専門家らの強い反対にもかかわらず、プーチン大統領の指示で美術館から総本山へと強制的に移されました。プーチン氏の「神頼み」との指摘も上がっています。
プーチン氏は先月、ロシアで最も有名な宗教画の1つ「聖三位一体」について、モスクワの美術館から救世主キリスト大聖堂に移す決定をしました。
絵は状態が非常に悪く専門家らが反対するなか、移設は強行され、4日に公開されました。
このタイミングでプーチン氏が移設を強行した理由について独立系メディアは、「ウクライナへの侵攻がうまくいかないなか、プーチン氏が奇跡頼みになっているためだ」と分析しています。
ナスタヤーシー・ブレーミヤは、「プーチン氏は絵をロシア正教会に戻すことで負けつつある国全体を好転できると信じている」とする専門家の見解を報じています。
絵を見に訪れたモスクワ市民の男性は4日、ANNの取材に対し、「現在の状況下では、魂への訴えが国民にとって必要なのです」と語りました。
この絵を巡っては、美術品などに関する専門家会議の代表を務めていたカリーニン長司祭が、移設に反対した直後にロシア正教会の役職を解かれ、さらにその後突然の心臓発作で入院したことが報じられていました。
[テレ朝news]