それを僕らは神様と呼ぶ
月詠み New Story begins.
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夢の途中。
積雪に残る二人の足跡。
赤い花が咲いた。
鳥居。丁字路。雪明かり。
私を殺したのは誰か。
変わらない結末。白の景色。
落下する三秒間。
走馬灯を見ていた。
彼女の歌。冠菊。プロット。
夢の終わり。
もしも生まれ変わったら。
もしも出逢わなかったら。
そんなことを思いながら、目を覚ました。
それでも私達は今を生きるしかない。
死より麗しいものを知ってしまったのだから。
未来も。幸福も。愛も。
二人なら一つくらいは見つけられる。
そう思っていた。
もうすぐ世界は終わる。