【明暗分かれる】鳥取県が3億円で“洗剤の箱”購入 “税金の無駄遣い”か“地域活性化の起爆剤”か?

鳥取県がおよそ3億円でポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルの作品を購入したことが波紋を広げています。地域活性化の起爆剤となるのか、それとも税金の無駄遣いか。各地のケースをみてみると、明暗が分かれていました。    ◇ ガラスケースの中に厳重に保管されたポップなデザインの5つの箱。 鳥取県教育委員会・美術振興監 尾崎信一郎さん 「(5個)まとめると3億円ぐらいになります」 お値段はおよそ3億円。アメリカのポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルの作品です。 およそ250億円で落札されたマリリン・モンローの肖像画などを手がけたウォーホル。鳥取県が購入したのは、実在した“洗剤の包装箱”をコピーした木箱、「ブリロの箱」です。 9月までに5点合わせて、およそ3億円で購入しました。3年後にオープン予定の県立美術館の目玉の一つにしようというのです。 ウォーホル作品はもうひとつ、「キャンベル・スープ缶」も今年8月に4554万円で購入済みです。「ブリロの箱」とともに展示するということです。 これに県民からは… 鳥取県民・賛成派 「いいんじゃないですか?なんか有名な方ですし」 鳥取県民・賛成派 「身近に(見に行く)機会があるのは、すごくいいなって思いますね」 その一方で… 鳥取県民・反対派 「3億円ってのは考えられない」 鳥取県民・反対派 「ただでさえ税金が増えていってるし、ちょっとこういう使い方は遠慮していただきたい」 批判の声を受け、県は急きょ、住民説明会を開く事態になり、平井知事は「購入前に県民の理解を得ることが必要だった」と話しました。 さらに聞こえてきたのは… 鳥取県民 「(ブリロの箱)5点というところも、1点とどう違うのかなって」 なぜ5個も購入したのでしょうか。 鳥取県教育委員会・美術振興監 尾崎信一郎さん 「大量消費・大量生産という60年代のアメリカを象徴する作品だった。我々もその意図を反映させるために、買えるだけ買ったと」 県は29日にも住民説明会を開き、理解を得たいとしています。    ◇ 自治体のお金の使い方で物議を醸したのが、石川県能登町です。観光施設に巨大モニュメント「イカキング」をつくりました。 28日に訪れると、全国旅行支援も追い風になっているのか、多くの観光客の姿がありました。 東京からの観光客 「(イカキングなかったら)素通りでしょうね。ここでお土産買って食事もしているから、多少なりとも貢献はしている」 およそ2700万円の制作費の大半を国の新型コロナ対策交付金でә
Back to Top