吐息 - CANACO

吐息 / Toiki (The white breath) Written by Canaco 少し翳り出した瑠璃色の空 背伸びした睫毛 頬を刺す寒風 ぐらぐらの視界で握りしめた掌は 今だけを満たすのだろう 淡くて掴めないような 君の白い吐息が夜に溶けてゆくのを ただ隣で見ていたかっただけなんだ 優しいくらいに... 優しいくらいに 街灯かりのまどろみが僕を包んでゆく 夜空に浮かぶのは青白い夢 透けてしまいそうな白肌の首筋 ゆらゆらと流れて着いた君の隣には いつまで居られるのだろう 淡くて掴めないような 君の白い吐息が夜に溶けてゆくのを ただ隣で見ていたかっただけなんだ 虚しいくらいに... 虚しいくらいに 月明かりのまやかし
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